慢性腎臓病(CKD)の猫に適した補液量は、以下の要素によって異なります。
- 猫の体重
- 猫の全体的な健康状態
- 追加で必要な水分量
一般的に、体重1kgあたり30〜50mlの皮下補液が推奨されます。 たとえば、体重4kgの猫には1日あたり約120〜200mlの皮下補液を投与するのが適切です。
CKDのステージ2の中期以降の猫には、毎日の皮下補液が推奨されます。 また、水をあまり飲まない猫の場合、CKDの初期段階でも毎日の補液が望ましいことがあります。
ただし、一度に大量の補液を投与すると、皮膚の下に浮腫(むくみ)が生じる可能性があるため注意が必要です。 また、体内の水分が過剰になると心臓や肺に負担をかけるため、1日のうち2〜3回に分けて補液を投与するほうが安全です。
長期的に皮下補液を継続する場合、電解質バランスの乱れに注意する必要があります。 そのため、定期的な血液検査を実施し、獣医師と相談しながら、猫の状態に応じて適切な補液量を管理してください。