Greycoat Researchでは、食事やサプリメント、水分補給など、
猫のためにできる限りのケアを行っているにもかかわらず、
腎臓の数値がなかなか改善しない、あるいは悪化してしまったというお悩みをよくお聞きします。
このような場合、栄養管理以外の要因に目を向けてみることが重要です。
見落とされがちな要素のひとつが、室内環境、とくに香りの影響です。
ディフューザー、アロマキャンドル、消臭スプレー、さらには一部の花など、
私たち人間にとっては無害に思える香りも、
腎機能が低下している猫にとっては、知らず知らずのうちに毒性ストレスとなる可能性があります。
実際に、ディフューザーを猫の生活スペース近くに設置したことで、
腎臓の数値が悪化したケースも報告されています。
これは特に、湿気が多く、空気の循環が限られた住宅環境でよく見られます。
慢性腎臓病(CKD)を抱える猫は、体内の毒素をうまく排出する能力が低下しているため、
軽度な刺激であっても体内に蓄積されやすく、肝臓や腎臓に追加の負担をかけてしまうのです。
❗CKDの猫に避けたい香りに関する3つのリスク
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ディフューザー、香水、香り付きのハンドクリームなどの個人用製品
これらの製品には、高濃度の化学成分が含まれていることが多くあります。
猫は、飼い主の肌との接触や空気中に漂う成分を吸い込むことで、腎臓や呼吸器に負担をかける可能性があります。
できるだけ使用を控えるか、猫の生活空間から離れた場所で使うようにしてください。 -
香り付きの猫砂
人間にとっては消臭効果がある香り付き猫砂ですが、CKDの猫にとってはリスクとなり得ます。
香りの成分を吸い込んだり、グルーミング中に体に付着した粒子を舐め取ったりすることで、解毒機能にさらなる負担がかかる可能性があります。
無香料または低刺激タイプの猫砂に切り替えることをおすすめします。 -
植物や精油由来の「自然な香り」
ヒノキ、ユーカリ、ラベンダー、クローブなどの植物に由来する香りは、私たちにとってはリラックス効果があるように感じられますが、
猫の体内では、肝臓の酵素が不十分なためにこれらの成分を分解することができません。
たとえ微量であっても、継続的な曝露により体内に蓄積し、腎臓に悪影響を与える可能性があります。
CKDの猫のために、より安全な住環境をつくるために
Greycoat Researchでは、腎臓ケアはサプリメントだけでなく、
生活環境そのものを整えることも大切だと考えています。
猫の生活空間での香りの曝露を減らすことで、
腎臓にかかる毒素の負担を軽減し、
長期的な健康維持に繋がります。
ご不明な点やご相談がございましたら、
Greycoat Researchのチームが1対1の個別相談を通じて、
猫にとって最も安全で効果的なケアの設計をお手伝いします。
いつでもお気軽にお問い合わせください。私たちは、いつでもあなたと愛猫の味方です。