宮崎徹博士のAIM治療法、2027年の実用化が視野に
数十年にわたる研究と希望の高まりを経て、猫の慢性腎臓病(CKD)に対する治療薬の実現が目前に迫っています。
長年待ち望まれてきた AIM(エイアイエム)注射薬 は、腎臓本来の老廃物除去メカニズムを回復させることを目的に開発され、2025年4月に臨床試験が開始予定であり、年内の完了を目指しています。
2026年には承認申請が予定されており、順調に進めば、2027年春にも一般向けに提供される可能性があります。
これは獣医学における歴史的な一歩です。
この治療薬は、1999年にAIM(マクロファージのアポトーシス抑制因子)タンパク質を発見した日本の免疫学者・宮崎徹博士によって開発されました。
AIMは腎臓から老廃物を排出する上で非常に重要な役割を果たすことが判明しましたが、猫は他の動物とは異なり、このAIMを活性化することができません。
そのため、体内に老廃物が徐々に蓄積し、最終的に腎不全へと進行してしまいます。
宮崎博士の画期的な発見は、この仕組みを明らかにしただけでなく、その課題を修正するための方法を確立したことにあります。
その集大成として、活性化されたAIMを腎臓に直接届ける注射薬が誕生しました。
すべての猫に届く腎臓病の治療法
猫の腎臓病を治すというビジョンを共有する多くの愛猫家からの寄付によって支えられ、宮崎徹博士は2022年に「AIM医療研究所」を設立しました。
このような一般からの支援により、AIMの研究は学術理論から実用段階へと大きく前進しました。
翌年には、猫に特化した臨床開発を加速するための専用プラットフォーム「IAM Cat」を立ち上げました。
ラボの枠を超え、宮崎博士はこの治療法の実用化に向けて、認知の向上、インフラの整備、製造体制の構築などにも尽力しています。
現在では、台湾に専用の製造拠点を含む完全な生産体制が確保されており、承認が得られ次第、広く供給できる体制が整っています。
宮崎徹博士の著書『猫が30歳まで生きる日』が、いよいよ現実のものに。
何よりも重要なのは、「すべての猫がアクセスできること」です。
宮崎徹博士は、この注射薬が一部の猫だけの贅沢品ではなく、すべての猫にとって手の届く価格であるべきだと繰り返し強調しています。
治療法への関心はますます高まっています。
プレ臨床段階での血液検査キャンペーンでは、これまでに550頭以上の猫の応募が集まっており、現在もサンプル採取が4月中旬まで継続中です。
この取り組みは、最終段階の研究を支えるために、さらに多くの猫に協力の機会を提供しています。
グレイコートリサーチと宮崎徹博士の協力体制
宮崎徹博士(左)とキム・ジェヨン博士(右)が、グレイコートリサーチ主催の猫の腎臓病とAIMに関するセミナーで講演する様子。
グレイコートリサーチは、宮崎徹博士の研究成果をいち早く取り入れた先駆的な企業です。
同社が開発した「Dr.Toru プロトコル」サプリメントは、AIMに着目した宮崎博士の研究に基づき、腎臓病を抱える猫のための予防的ケアを提供しています。
また、宮崎徹博士をはじめ、キム・ジェヨン博士や小林基雄博士といった専門家の指導のもと、
グレイコートリサーチはこれまでに1,000件以上の腎臓病の猫の相談実績を持ち、臨床の現場においても知見を深めてきました。
グレイコートリサーチの「Dr.Toru プロトコル」サプリメントは、宮崎徹博士の研究に基づいて設計されました。
臨床試験の開始に伴い、グレイコートリサーチは今後もAIM研究者との連携を続けながら、保護者の皆さまにデータに基づいたケアソリューションを提供してまいります。
注射治療の承認が近づく一方で、現在は猫の腎臓病を管理するために、モニタリング・栄養サポート・早期介入が重要となる大切な時期でもあります。
長年の不確実性を経て、世界中の猫の保護者たちは、宮崎徹博士のAIM研究によって新たな時代の幕開けを目にすることになるかもしれません。
それは、限られた猫だけではなく、すべての猫が腎臓病のない健康な毎日を送り、30歳まで生きるチャンスを持てる未来です。